今さらですが、日本代表のことを。

オーストラリア戦で同点に追いつかれた後
一体何をしたいのか、さっぱりわからないまま
ズルズルと負けてしまいました。

あたしは以前から、今のジーコジャパンに対して
大きな期待を抱けないでいる非国民なので
それほど落胆もしませんでした。

でももちろん、やっぱり勝ち進んでほしいとは思います。
一つでもたくさん、日本の試合を観たいです。
だから、期待はできないけど、それでも一生懸命応援してます。


そんな中、今日の夕方のニュースを見て
なんだか冷水を浴びせられた気分です。


クロアチア戦に向けて、４バックの練習をしている中
レギュラー組のふがいないプレーに対して
ジーコが怒ったそうですが
その言葉に、びっくりしました。

お前らが先発なんだ。チームを引っ張っていかなきゃいけないんだ！　
あいつら（サブ組）は後発なんだ。お前らが何とかしなくてどうするんだ！

さらに、こっちではもっとヒドイことも。

その後、主力Ｖｓ控えのミニゲームが終わり、主力組だけを集め、「何をやっている」と監督就任して以来、初めてカミナリが。「おまえらがＷ杯に出るんだ。控えチームが出るのではない。みんなを引っ張っていかないでどうするんだ」と、真っ赤な顔をして中田英らを一喝。

このゲキを飛ばすシーンは、ＴＶでもやってましたね。


サブ組は「あいつら」ですか･･･。

でも、一人少ない「あいつら」にやられ放題だったレギュラーの
メンタルというのは、ある意味仕方ないと思います。

「お前ら」と「あいつら」をスッパリ分断した今までの練習方法と
怪我しようがなんだろうが、試合に出られる状態になったら即スタメン確約という
安穏たる状態での危機感のなさという
これまでのチームづくりの弊害のように思えます。

そして、そんな「全く別のチームのあいつら」から
誰かのアクシデントで突然レギュラー組に
放り込まれた選手にしても
連携不足、コミュニケーション不足って
それは当然のことじゃないかという気がします。


願わくば、「お前らが先発なんだから」ありきではなくて
やる気のある「使える選手を先発にする」という
当たり前の姿勢でチームを引っ張っていってほしいなと思います。


俊輔が別メニューだけど
大丈夫、クロアチア戦には間に合うと言われてます。

ヤナギだってそういわれて先発したけど
オーストラリア戦は、明らかに万全ではないように見えました。

加地くんも、ほとんど大丈夫だけど
相手の動きに合わせた急な動きをするとまだ少し痛いと
言ってました。

それでも、スタメンで使うんですよね。

１００％じゃない選手は使えないというのが
久保選手を外した監督の考えじゃなかったんでしょうか。

治るか治らないか、賭けのような使い方をしなくても
やる気満々で元気でコンディションの良い選手がいるのに。

駒野は頑張ってたじゃないですか。
巻は相手チームのＦＷ役のために連れて行ったのですか。
他にも、みんなピッチに立ちたくて
毎日必死で頑張っている選手がいるじゃないですか。

しかもしかも、俊輔が治るまでの臨時トップ下の玉田。
もしも万が一俊輔が間に合わなかったりしたら
そのまま玉田をそこで使うつもりはあるんですか？

ヤットは、センターバックをさせるために選んだのですか？

無神経に、無邪気に、そして平然と、
いろんな選手たちを、ずいぶんと傷つけている気がします。

もちろん、そんなことでいちいち傷ついてたら
やってられない世界なんでしょうけどね。


選手は、２３人いるんです。

ずっと前から頭の中で予定していた既定路線にこだわらず
今、目の前で頑張っている選手たちに、もっとちゃんと目を向けて
本当の意味でのベストメンバーで戦ってほしいと思います。

そしたら、万が一勝てなくても
グループリーグで帰ってくることになっても
少なくともあたしは、心から
「よく頑張ったね。お疲れさま。ありがとう」って
拍手したいと思います。