頑張ってほとんどの試合を見続けてきたワールドカップなのに
最後にきてバタバタとしてしまい
３位決定戦も、決勝も見られませんでした。

もちろん、連日のニュースで結果はすぐにわかってるし
ジダンの劇的な最後も、そのシーンだけは繰り返し流れました。

ジズーが最後に決めた渾身のヘディング。

理由とか、是非とか、そんなことは別にして
とにかく一生忘れられないゲームになったことだけは
間違いないでしょう。

とにかく、ドイツワールドカップはイタリアの優勝で幕を閉じました。

体内時計との戦い、睡魔との闘いの１ヶ月が終わりました。

そんな中、日本代表を応援し、落胆し、失望したのは
もうずいぶん前のような気がします。
まだ１ヶ月も経ってないんですねぇ。
はるか昔のことだったような‥。

そして、既に新生日本代表は動き出しているようで
数日中にオシムジャパンが正式に発足しそうな気配です。

かなり前からオシム監督になりそうだというニュースは
もちろん知ってはいましたが
自分の中で受け入れられずにいました。

なので、ずっとスルーしてきたんですが、そうもいかなくなりそうです。

誤解されると困るので、一応前置きしておきますが
もちろんオシム監督は素晴らしい監督だと思います。

これまでにも、ジーコジャパンの途中で何度も何度も
今すぐにオシム監督に交代してくれればいいのに、と
思うこともありました。

でも、今回の日本サッカー協会のやり方がどうしても納得できません。
あまりにも姑息な手段だと思います。

「言ったもん勝ち」がまかり通ってしまうんでしょうか。
なぜ、今すぐに強奪しなきゃいけないんでしょう。
どうしても契約満了まで待てないんでしょうか。

ジェフ千葉との契約が満了するまで、他の監督で代行することは無理なんでしょうか。

ジーコが監督になったのは、Ｗ杯が終わった直後ではなかったですよね。
なのに、オシムには今すぐにお願いなんですか。

すぐに予選があったりして、事情が違うのはわかりますが
なんとも気持ち悪いです。

Ｊリーグの一つのクラブチームができる監督選びが
どうして日本サッカー協会にはできないんでしょう。
どうしても努力が足りないと思えて仕方ありません。
あまりにも安直な道に走っている気がします。

ジェフの大事な監督を無理やり横取りして
お金でなんとか済ませようという側面が垣間見え
待望のオシム日本代表監督が実現しようとしているのに
心から喜べない自分がいます。


ジーコジャパンがスタートしたとき
日本中がワクワクし、これでドイツでは素晴らしい結果を残せると
みんなが夢を見ました。
期待に胸を膨らませていたはずです。

マスコミが勝手に「黄金の中盤」を作り上げ、祭り上げ、煽り立て
最後には「黄金はメッキだった」とまで言われましたが
最初から、そんなものはなかったんです。
自分たちが勝手に作り上げただけで。

あのくだらないマスコミのお祭り騒ぎが
オシム監督の下、また繰り返されないことを切に願います。

スポーツは、根本的に芸能とは違います。
サッカー選手は、アイドルタレントではありません。

オフの日に何をしていたとか
誰と誰が仲がいいとか悪いとか
そんなことはどうでもいいことです。

試合で結果を出すことが、スポーツ選手の仕事なんです。

今、またメディアはこぞってバカの一つ覚えのように
「走るサッカー、走るサッカー」といってますが
ただ走るだけなら、大きなマラソン選手でも集めればいい。

オシム監督の提唱する「走るサッカー」の意味を
「なぜ走らなきゃいけないか」という本当の意味を
もっともっと勉強して、ちゃんと理解して
今回のワールドカップで新しくサッカーに興味を持ってくれた人たちにも
きちんと伝えていってほしい。

連日のニュースなどを見ていて、そう感じます。

そして、日本サッカー後援会で１０年出資し続けてきたサポーター夫婦の片割れとして
もう一つ希望があります。

ぜひ、日本サッカー協会トップの独裁者に「ＮＯ」といえる人材を！

「この結果を反省しなきゃいけない」といった舌の根も乾かないうちに
「ジーコを選んだことに後悔はない。信じていた」って
思いっきり矛盾してませんか？

とても期待できそうな、立派な監督を選んで契約できたから
「これで自分の総括は終わった」なーんて、間違っても思わないでくださいよ。